Memories
最もエロい部活は陸上部である。
中学1年生の時に陸上部だった私は断言する。
女子の先輩は3人しかいなかった。
12歳~15歳の女子なんて3人いれば1人は可愛いものだが、何の因果か、全員中の下だった。
せめてマネージャーは可愛いだろうと願ったが、何故かマネージャーのシステムが存在しなかった。
その中の1人の先輩に短距離走のいろはを教わった。
彼女のフォームは美しく、2年生とはいえ女子なのに我々1年生男子より早くて尊敬出来る人だった。
「君たちはクラウチングスタートの練習をした方がいいね」
ある日の練習中、私と、同級生のもう1人が呼ばれた。
トラックにスターティングブロックをセットして彼女の言葉を待つ。
「じゃあ私がやってみるから見ててね」
彼女はブロックに足を掛け、スタートの合図をするようこちらに目で合図をした。
「よーーい」
合図は同級生がやった。
彼女は尻を上げ、脚をピンと伸ばす。
彼女が走る前に、私に激震が走った。
こいつ、顔は中の下のくせに、なんてキレイな脚なんだ…。
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友達と、「初めて◯◯したこと」について話をしていた。
初めてスキーをしたこと、初めてペペロンチーノを食べたこと、初めてデートをしたこと。
そんな中、最も盛り上がったのは、「初めてコンドームを買ったこと」だった。
ついに薄さ0.01ミリの、オカモトゼロワン0.01ミリ3個入りが発売され、業界も活発だ。
それは中3の時。
塾帰りに3人で金を出し合って買おうという話になった。
当然、使う予定などない。
それでも興味津々だった。
コンビニで買うと店員に見られて恥ずかしいので、薬局の前の自販機で買うことにした。
22時過ぎ、モテない中学生3人が自転車を飛ばす。
目的はコンドーム。
周りの店舗の明かりが消えている中、煌々と光る自販機。
まるで海底に眠る財宝のようだった。
「あれ?」
顔を見合わせた。
3種類どれも6個入りなのに、500円、800円、1000円と、値段が違う。
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